【プロジェクトマネジメント】人を育てること、ノウハウを蓄積することもプロジェクトスコープ

プロジェクトしていますか?

 

プロジェクトを成功させるだけではプロマネのお仕事としては不足しています。

プロジェクトマネジメントの中には、チーム育成、プロジェクト知識のマネジメントが存在します。

 

今日はその二つのお話をしていきます。

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プロジェクトを通して人を育てる意味

資源マネジメントにおいて、実行プロセスの中にはチームマネジメント、チーム育成が入っています。

以下の全体像から確認してください。

 

www.yoshiyoshiya.com

 

プロジェクトを成功させるためには、人材の育成が不可欠です。

プロジェクトには期日が存在しますが、事業活動、事業継続には期日が存在しません。一つのプロジェクトを成功させれば終わりという訳にはいきません。

 

プロジェクトを通して、人材が成長し、より難しいプロジェクト、より難しい事業活動ができるようになっていく必要があります。

そのためにも、プロジェクトを通して人材を育成できるようにすることもプロマネの仕事です。

 

プロジェクトを通してノウハウを蓄積する意味

統合マネジメントの実行プロセスには、プロジェクト知識のマネジメントが含まれます。

 

プロジェクトを成功に導くためには、過去プロジェクトの成果物、ノウハウの利用が重要です。

過去プロジェクトの成果物がそのまま使えるわけでは無いですが、参考にすることで効率的に作業を進めることができます。

 

そのため、こちらもプロジェクトを通して残せるように最初から計画に入れておくことが重要です。

 

人を育てる

具体的にプロジェクト内で「人を育てる」ことを深掘りしていきます。

人を内部から調達する

事業形態にもよりますが、自社のメンバーをプロジェクトにアサインすることがあると思います。その際に、そのプロジェクトを通してどのように育って欲しいかを計画できていますか?

 

プロジェクトマネジメントのプロセスに照らして考えていくことが重要です。

人を育てるのにも、立ち上げ、計画、実行、監視、終結のプロセスが存在します。

 

立ち上げ

  • どのような人材にしたいか?
  • 現状のスキルセット、マインドから何が不足するか?
  • そのプロジェクトでは何が取得できそうか?
    → この思惑をどれだけうまく伝えて、モチベーションを上げられるかが重要になります。確り言語化していきましょう。

計画

  • 取得想定のスキル、マインドはプロジェクトを通してどのように取得するか?例えば、スキルセットの合致した先輩社員をつける、外部研修に行く等々
    → 絵に描いた餅にならないようにするためには、実行方法の検討も必須です。

実行、監視

  • 当初計画通りに、取得が進んでいるか?
    → 新しく何かを学ぶということは、少し高めの球を投げることになります。
    そのため、本人にとってはしんどいです。最初に思惑を伝えただけでは、潰れる可能性もあります。そこのフォローをしていきましょう。プロジェクトのリスク管理と一緒です。

終結

  • 当初計画通りに、取得が完了したか?
  • 次回に向けて取得すべきスキル、マインドが整理できているか?
    → 確り評価しましょう。OKかNGか。NGの場合には、計画の何がいまいちだったかを可視化する必要があります。モチベーションを継続できなかったのならば、その仕組みを構築する必要があります。外部研修がイマイチだったのなら、次回は、別の外部機関を使う等を考えていきましょう。

 

こういったプロセスを通して、人を成長させて、プロジェクトの成功、事業活動の継続を実現していきましょう。

人を外部から調達する

外部から調達する場合には、上記ほど綿密に実施する必要はないです。(自社にとっての利がそれほどないため)

 

しかしながら、プロジェクト成功に向けて、どんなスキルが必要か、どれだけのボリュームが必要か、現状のスキルや過去実績からそれが達成できそうか?等々を整理することが必要です。ここは調達マネジメントに譲りますので、ここでは割愛します。

 

重要なのは、大規模プロジェクトや新規プロジェクトの場合の学習プランの提出です。

例えばですが、大規模プロジェクトや新規プロジェクトのシステム開発の場合には、新人エンジニアの参画や、他システムからの支援エンジニアが大量に投入されることがあります。

この場合には注意が必要です。これまでいるメンバーとは成果物の品質や納期に差が出てくるがあります。

 

こういった場合には、どのように教育していこうとしているのか、調達先から提出を求める等の牽制が必要です。ここが会社として考えられているところは、すぐに提出いただけるのですが、一方で、場当たり的に人材を派遣しているようなところだと出てきません。。。

そうなると、根本的なテコ入れが必要になります。

 

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https://chojugiga.com/2017/09/01/da4choju51_0038/

から引用。

 

 

ノウハウを蓄積する

プロジェクトマネジメントの各知識エリアで作成した成果物を作成しっぱなしにしてはいけません。また最後に纏めて、次につなげられるように整理しましょう。

 

一番のポイントは、アップデートをし続けることです。

プロジェクトを推進していく中で、一度作成した成果物に更新が必要になるタイミングはあると思います。更新しなくても、プロジェクトの推進はできるかもしれません。

 

しかし、次のプロジェクトに活かせるか?を考えてみましょう。

更新をしているということは、その成果物では何か不具合があったということです。更新されないままだとその不具合が次のプロジェクトでも悪さをしてしまいます。

そのためにも、必ずアップデートしましょう。

 

個人的には、プロジェクトの完了のタイミングでこれまでの成果物を再度まとめて、ノウハウとして残して置くことをお勧めします。

そのためにも、計画の段階で、完了時のタスクに入れておきましょう。それが明日のあなたを救います。

 

まとめ

プロジェクトマネジメントって幅が広いというお話でした。

プロマネをされる方は、人を育て、ノウハウを蓄積し、長い目で先々を見ていきましょう。

 

それが我々のお仕事です。

 

では。