ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」が面白いから紹介したい①
更新日:2020/01/09
面白い本でした!
そして、大変ためになる本だったので紹介します。
書籍の内容に沿って紹介しても、読んだ方がええやん状態になるので、
ここでは私の心の琴線に触れたところを、私のメモ書きと共に一発おみまいするスタイルでお届けします。
読みたくなったら是非読んでみてくださいませ!
はじまりは「ANAの競合を考えること」から
ANAの競合考えるってなったらパッと思いつくのJALだよね!と言うのは当然として、そこから物事を分解して考えると言うアプローチは良く見かけます。
例えば、以下の絵の通り、国内線、国際線と場合分けを考えると、国内線という観点からは、JRのような新幹線も競合になり得ます。
また、そもそも航空事業だけでなく、ホテルやクレジットカードといったその他の事業を考えると、「移動手段」以外にも多様な企業が競合になります。
この考え方は、良くある論理的な思考です。
MECEにロジックツリーを考えていこうと考えると、このような整理になります。
字が読めなかったらごめんなさい。
左から、①飛行機、②飛行機(上)、ホテル、カード(下)、③日本(上)、地球(下)を表現しています。絵って難しいですね。
一方で、今度は「実際に飛行機を使う状況を想像する」、言い方を変えると、「飛行機を実際に使う場面を想像して、どんな"価値"が提供されているかを考える」アプローチを取ります。
次の絵を見てください。
(もうちょっと下に貼ってます。)
国際業務部の部長さん、各国の視点の売り上げが目標未達となっているため、何とかしないといけません。
でも、飛行機に乗って各国を周っている程暇じゃないですし、各支店長に来てもらうにも皆さん多忙かつ売り上げの落ちている現状では現場を離れるのはリスクが大きいです。
となると、電話会議で対策を練るということが想定されます。
出ましたね!
先ほどの論理的に分解していくというアプローチでは出てこなかったWeb会議を提供している企業も競合となることが分かりました。
ここで重要なのは、実際にどんな価値が必要とされるか、どんな価値を提供できるか?という点が想像できるかにあります。
ほら、もう面白いですね。でも、これまだまだ序盤なんですよ。
読みたくなったでしょう?
字が読めなかったらごめんなさい。そもそも読ませようと思っておりません!絵を見せたいのです!
左から、①国際業務部の部長が予測と売り上げを見て怒り顔、②飛行機で行くには予定(カレンダー)が埋まっている、③各国から日本に来てもらうのもリスク大、④電話会議をPCを通して行う!を表現しています。絵って難しいですね。
マーケット感覚
上記の事例を基にこの本のタイトルのお話しに入っていきます。
上記の事例では、どのような価値が取引されているか?が重要と述べました。(どんな価値に対する需要と供給があるか?)
そして、需要と供給という関係から、価値取引についても通常の市場と同様に考えられるとしています。
ここでいう通常の市場は皆さんもご存知のお野菜でも、お魚でも、何でも良いのですが、お魚買いたい人と、お魚を売りたい人とをマッチングして、取引をするあの市場です。
となると、お魚やお野菜といったごはんも、株式も、人生のパートナーを見つける婚活も全ては市場における価値取引ということが言えます。
前述の事例の場合には、物理的に離れた場所にいる人とのコミュニケーションや体験の共有という価値を求めている国際業務部の部長と、それを提供するANAやskype(MS)がそれぞれマーケットにおける買い手や売り手ということになります。
字が読めなかったらごめんなさい。そもそも読ませようと思っておりません!絵を見せたいのです!
売り手、買い手、取引される価値、取引条件で市場は構成されている。
それらの動きを理解するためには、取引の動機、各要素の今後の変化、市場で選ばれる方法を理解する必要がある。
そのため、重要なのはマーケット感覚を身に付けること!
マーケット感覚とは、社会や人が動く根源的な仕組みを理解する能力なのです!!
どこに価値を見出して、社会や人が動くかを察知する能力があることが今後のビジネスには重要となります。
誰も気づいていないが、「価値になり得るもの」に気づいたら、それがビジネスになりますもんね。はあ、面白い。
もう読みたくなったでしょう??
私はこれを読んで、ちきりんさんをtwitterでフォローしましたよ!
正直、書きたいことがまだあるので、また別の機会に続きは書きます!
では!
ーーーー
続きは以下です!
ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」が面白いから紹介したい② - ポイズン状態だからここでくらい言いたいこと言おう